それはわずか2分間の凶行だった。100人ほどの大学生が授業を受けていた教室で、女子学生がハンマーで次々と人を殴りつけていく。床に滴るほどの血を流す者、悲鳴を上げて逃げ回る者もいる中、女は淡々とハンマーを振り回して歩く。そして急に冷静さを取り戻すと、駆けつけた警備員らに言った。
「こんにちは。大丈夫です。私は何もしていません」
「傷害容疑で現行犯逮捕されたのは、法政大学社会学部2年で韓国籍のユ・ジュヒョン容疑者(22)。事件は1月10日午後3時40分ごろ、東京都町田市の法政大学多摩キャンパス内の教室で起きました。計8人の男女が頭などを殴られてけが。幸い、いずれも命に別状はありませんでした」(社会部記者)
彼女を犯行に駆り立てたものはなんだったのか。
「ユは、調べに対して『仲間のグループから無視されていた』『いじめを受けていた。やめさせるには、同じ教室にいる学生たちを殴るしか解決方法はないと思った』などと供述しているようです。しかし、殴られた学生の中にはユとまったく面識がなかった人もおり、警視庁は動機について慎重に調べています」(同前)
同級生はユが言う「いじめ」について「心当たりがない」という。
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source : 週刊文春 2025年1月23日号