わいせつ議員や暴行議員に続いて今度は安倍政権の中枢からトンデモ議員が現れた。政権の看板政策を担う厚労大臣政務官だ。あっせん利得罪に問われかねない口利き計画に巻き込まれた秘書が録音した音声。そこには、あまりに悪質な驚きの手口が語られていた――。
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参院選を間近に控え、党首討論で舌戦が繰り広げられた6月19日。衆議院第2議員会館9階の一室で、国会議員が秘書を叱責する声が響いていた。
議員「遊びでやってんじゃないんだよ」
秘書「これあっせん利得になっちゃいますよ、代議士」
いかにも剣呑なこのやり取りは、小誌が入手した音声から抜粋した一シーンだ。
国会議員の名は自民党の上野宏史厚生労働政務官。参院議員から1期目の途中で衆院に鞍替えし、現在2期目の48歳。昨年10月の内閣改造で初めて政務三役入りを果たした自民党期待の中堅議員である。
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source : 週刊文春 2019年8月29日号