中国で、1月23日と24日に、異例のスピードで判決が下った。昨年6月、蘇州で日本人母子を襲い、止めに入った中国人女性を殺害した周加勝(52)、9月に深圳で日本人児童を殺害した鐘長春(45)。前者は初公判から2週間で、後者は即日死刑判決が下ったのだ。中国でも類のない早さである。
北京駐在の日本人が語る。
「動機も背景も分からず不安だけが残る。SNSの反日情報に影響されたと噂されるが、本当にそうなのか」
なぜ、中国は事件の背景を解明せず、早々に判決を下したのか。そこには、厳罰によって社会秩序を守ろうとする姿が見え隠れする。
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source : 週刊文春 2025年2月6日号