人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 先日、居ても立ってもおられず、2月28日公開の映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の試写会に行った。

 このタイトルは、ボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』、その一節を取ったものだ。

 主演はティモシー・シャラメ。フォークからロックへ転身した時代の若きディランを演じていて、素晴らしくカッコ良かった。

 この伝説的ストーリーは、ファンからすれば、“桃太郎”や“かぐや姫”レベルの有名なお話だけど、脚本も素晴らしく、まるで梶原一騎原作のスポ根漫画を見ているようだった。

 いや、この映画はロック根だけど。

 これなら、初見ロールな人にも分かり易く“ディラン()ロック!”ということが伝わるはず。

 そう思うと見てる途中、嬉しくて涙が溢れてきた。

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source : 週刊文春 2025年2月27日号