今回の担当は、編集部のKデスクです。
気は優しくて力持ち——。
「週刊文春」の記者と言われて私がまず思い浮かべるのは、足柄山の金太郎を形容したこのフレーズです。
何をバカな! 講談の近藤勇よろしく「今宵の虎徹は血に飢えている」と目をギラギラさせ、スクープに悶え狂った血も涙もない人間が週刊誌にはゴロゴロしているのだろう。
あるいはそんな反論があるでしょうか。いや、ないか。いや、あったとしても、そんな記者はごく稀です。大体、みなさんがもし「週刊文春」に情報提供しようとしたとして、やってきた記者がそんな人だったら、提供するのを躊躇うのではないでしょうか。
「北風と太陽」ではありませんが、大半の記者は、常に弱きを助け、強きを挫く気概を持った優しい人たちです。
なぜ冒頭からこんな話をしているかというと、今回のデスクノートでN記者について書こうと思うからです。
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source : 週刊文春