はるばる青森からお越し頂いたのは、恐山菩提寺で院代を務める南直哉さん。親子のあり方や感情の取り扱い方など、長年人々の悩みに寄り添ってこられた経験から紡ぎ出される言葉に背筋がシャキッとなるアガワでした。
(みなみじきさい 禅僧。1958年生まれ。長野県出身。青森県恐山菩提寺院代、福井県霊泉寺住職。早稲田大学卒業後、百貨店勤務を経て、84年に出家得度。曹洞宗大本山永平寺での修行を経て、2005年より恐山へ。18年に『超越と実存』で小林秀雄賞を受賞。著書に『仏教入門』『苦しくて切ないすべての人たちへ』など。)

阿川 遠いところようこそお越しくださいました。今回、恐山に伺いたかったんですが……。
南 まあ冬場は閉山してますから。
阿川 そうなんですか。じゃ、今はどちらにいらっしゃるんですか。
南 青森県むつ市にある円通寺にいます。恐山菩提寺は円通寺の別院として、円通寺が管理しているんです。なので閉山したら円通寺に帰り、そこで家族と暮らしています。また、福井県にある霊泉寺という寺の住職でもあるので、青森と福井とあと東京の3カ所をぐるぐる回っています。
阿川 お忙しいんですね。
南 周りからは「住所不定住職」と言われています(笑)。
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source : 週刊文春 2025年3月13日号






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