知人宅からの大胆な窃盗を重ねる木嶋。その一方で、両親の関係にも決定的な破綻が訪れようとしていた。木嶋が故郷・別海を離れ上京する前後に起きた、悲惨な事件――。
■連載「ウェンカムイ 死刑囚・木嶋佳苗の生痕」
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1992年の師走。道東では、厳しい冬が始まろうとしていた。
木嶋佳苗の母絹子(仮名)はその日、朝早く別海の自宅を出て自動車で釧路に向っていた。当時、生協の地域リーダーをしており、釧路での理事会に出る予定だった。
タイヤをまだ冬用に換えていなかった上に、絹子は急いでいた。
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source : 週刊文春 2025年3月27日号