信武は追い詰められていく。一向に合格できない試験、妻との別居、子どもの学費、東京に捨てた木嶋の尻拭い……。情緒が不安定――周囲の信武を見る目も変わっていった。
■連載「ウェンカムイ 死刑囚・木嶋佳苗の生痕」
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「亡くなるまでの数年間、信武さん(仮名)は情緒が不安定でした」
遠縁にあたる女性は、そう振り返る。
ある年の正月。自宅に遊びに来ないかと誘われた。そんなことは今まで一度もなかった。行くとは言ったものの、当日、都合がつかなくなり、女性は断りの電話を入れた。
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source : 週刊文春 2025年4月3日号