1981年、雑誌『詩とメルヘン』で年間賞を受賞したことが、後の文壇デビューにつながったという作家の小手鞠るいさん。デビュー前に師から受けた“歯に衣着せぬ鋭いアドバイス”とは。
振り返ってみればわたしの人生は、やなせたかしの書いた詩「人間なんてさみしいね」の一節――〈人間なんておかしいね/マチガイだったらよかったね〉を地で行くような日々だった。けれども、不器用で不恰好なわたしにも〈このたよりない存在を/誰かがみとめてくれること/心と心がふれあって/何もいわずにわかること〉という〈人生至上の幸福〉は、もたらされた。それは、詩人・やなせたかしとの出会いだった。

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source : 週刊文春 2025年5月1日・8日号
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