アメリカ・ワシントンで5月21日にイスラエル大使館員2人が銃撃されて死亡する事件が起きました。2人はワシントン中心部にあるユダヤ博物館で開かれたイベントに参加して会場を出た際に撃たれたということです。2人は大使館の同僚の男女で、結婚を控えていました。
イリノイ州在住の30歳の男が容疑者として拘束されましたが、その際、「パレスチナを解放せよ」と叫んでいたということです。
殺された2人はイスラエル大使館員なので、イスラエルによるガザ攻撃に抗議しての犯行なのか、ユダヤ博物館から出てきたところで襲撃されていることから反ユダヤ主義が動機なのか、現時点でははっきりしませんが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は事件を受けて在外公館の警備強化を指示したと明らかにしました。
前途ある2人が殺害されたことは悲しいことですが、ネタニヤフ首相は、いまや世界各地で反イスラエル感情が高まっていることを感じ取っているのでしょう。とりわけイスラエルがガザへの侵攻を再開し、多数のパレスチナ人が犠牲になっているニュースが流れたことで、イスラエルを取り巻く世界の雰囲気が大きく変わりつつあることは事実です。
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source : 週刊文春 2025年6月5日号