来歴不明だった〈永山西郷〉写真の撮影者がついにわかった。

 

【前回まで】西郷隆盛の側近として幕末から明治を駆け抜けた永山弥一郎。その足跡をたどる筆者は、かつて永山の写真が西郷の真影として流布していたことに注目する。〈永山西郷〉とも呼ばれているその写真の来歴を調べると、意外な人物とのかかわりが見えてきた――本連載は西南戦争で散った永山弥一郎の生涯を掘り起こす「同時進行歴史ノンフィクション」である。

「早朝からすみません。森重です。えっと……〈永山西郷〉がどこで撮影されたか、わかりました」

 2024年6月9日朝、寝ぼけ眼で携帯の留守電を聞いた私は、文字通り、飛び起きた。発信者は古写真研究家の森重和雄氏で、着信があったのは午前4時38分。ただならぬ時間の淡々とした報告が、森重氏の確信をうかがわせた。

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source : 週刊文春 2025年6月5日号