備蓄米の随意契約による迅速な流通を実現し、支持率低迷に喘ぐ石破政権の救世主となっている小泉進次郎農相(44)。手腕への評価の一方、〈抵抗勢力〉を作り出す政治手法に異を唱える声も。農相就任から約1カ月、「小泉コメ劇場」から放たれた言葉をファクトチェックすると……。

 6月15日、この日の舞台は福島県二本松市だった。福島駅から車を走らせること約40分の山麓にある「西谷棚田」。青々とした木々に抱かれて広がる棚田では、植えられたばかりの稲の苗が風に揺れていた。30度を超える蒸し暑い空気の中、この地に降り立った主役を、地元住民が拍手で迎えた。

「小泉農相はこの日、県内5市町を巡り、魚市場やコメの生産現場を視察。東日本大震災以降、継続して福島県の農家と交流を続けてきた農相にとって、福島の復興も注力したい課題の一つだった」(政治部記者)

 西谷棚田は、2023年から地元酒蔵や有志によって始められたプロジェクトで、休耕田の再興に取り組んでいる。地元住民から棚田の状況について話を聞いた小泉氏は、

「こういう景観を本当、大切にしていかなきゃいけませんね」

 と得意のスマイルで応じ、颯爽と去っていった。

福島視察後、記者のぶらさがりに応じる

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source : 週刊文春 2025年6月26日号