本音で言うと、政治記事を読むのが苦痛である。自分の読解力のなさを馬鹿にされた気がして終わるからだ。
今回の内閣不信任決議案を巡る報道も辛かった。朝日が6月3日に放った特報記事のせいだ。「首相、終盤国会へ牽制 不信任提出なら衆院解散検討」と物々しい。
売られた喧嘩は買うということか。支持率の低迷にもめげず、主戦論に立つ。それが石破茂首相の本音なら答えは一つ、衆参同日選挙しか思い浮かばない。まさに風雲急を告げる特報と感じ入った。
ところが、1週間後の話は違う。朝日は11日、「野田氏、不信任案見送り検討 G7後判断 同日選回避狙う?」と書く。肝心の野田佳彦立憲民主党代表の本音は敵前逃亡なのか? 驚く間もなく翌日には、朝日が首相の「意向」の変化を報じる。
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source : 週刊文春 2025年7月3日号