女性にとって、閉経後=「ポストメノポーズ」の期間は、制約から解放されより自由に、自分らしく生きることのできる人生のゴールデンタイムではないか。そう思わせてくれる、現代の“ポストメノポーザルウーマン”の活躍と輝きを考察する。
もう上がっちゃっていることは、本当に恥ずかしいのか?
誰が言ったか「上がっちゃった」。閉経を昔から「上がる」と表現するけれど、ふと思うのは、そもそもそこにネガティブな響きがあること。元々はスゴロクの「上がり」とも同義で、物事が終了するという意味。言うまでもなく「閉経した」とダイレクトに言うことに抵抗があるからこそ「上がる」という動詞を引っ張ってきたわけで、本来は、それをやんわり可愛らしくいう言葉だったはず。この表現、「ついに上がっちゃったの」「私もうとっくに上がっちゃってるから」のように使うと、恥じらいと残念感を含みながらも、すっぱりと割り切って、明るくこの先を生きていくわよ的な小さな決意が感じられたりするから不思議。閉経した時って、まさにそんな気分なのだろうから言い得て妙! 昔の人の知恵はなかなかだ。
「上がり」は、紆余曲折悩みながらもしっかり進み、ついにゴールに到達したというワード。決して悪い表現ではない。でも同時に「上がり」は「終わり」。「止まる」の意味もある。それこそ女性終了!みたいなニュアンスもあるから、やっぱり排除したいのだ。
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source : 週刊文春WOMAN 2025夏号






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