興行収入5億円突破のロングランヒットとなっている『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。ときは1980年代半ば、香港に密入国した青年・陳洛軍は、大ボス率いる組織に追われ、かつて、無数の黒社会が覇権を争っていた「九龍城砦」へと逃げ込む。そこで、彼は平和と秩序を守るリーダー・龍捲風ら住民に受け入れられ、信一、四仔、十二少といった仲間たちと友情を育んでいく。やがて、「九龍城砦」を巻き込んだ争いが激化する中、陳洛軍たちはそれぞれの信念を胸に、命を懸けた最後の戦いに挑む。

「九龍城砦」とは東京ドーム半分強の敷地に、隙間なく積み上げられた建物群とともに、約5万人の住民が暮らしていたといわれる、巨大スラム街のこと(写真下)。1950年代以降、中国・香港・英国の支配が及ばない「三不管」地帯となるなか、住民たちは自らのルールと秩序を築き上げた。一方、黒社会や不法移民の拠点になり、薬物売買や売春などの違法行為が横行。街路の迷路化もあいまって、「一度入ると出られない」と恐れられていたが、中国への香港返還を控えた1994年に解体された。
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source : 週刊文春WOMAN 2025夏号
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