7月3日に公示を迎える参院選。昨秋の衆院選で過半数割れとなった自民・公明にとって、政権運営の行方を左右する“分水嶺”となる。今回、最新データや現地取材をもとに、議席の行方を完全予測。最後に笑うのは、誰だ。
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西南戦争の最終決戦地である鹿児島市内の城山から北西に40キロ。薩摩川内市内の複合施設に集まった老若男女およそ150人の視線の先で、小柄な女性が声を張り上げた。
「颯爽と現れた小泉進次郎農相。お父さま似の斬新なやり方であっという間に備蓄米が並びましたが、不安を憶えるのです。20年前、日本中が小泉(純一郎)総理に沸きました。日本の景気はよくなりましたか? 全然ダメだったんです」

薩摩方言を交えて中央の政治を糾弾する女性。その父親は、参院議長にまで上り詰めた自民党の重鎮だ。「保守王国」と言われる鹿児島で起こった“反乱”。7月3日公示の参院選を前に、各地で今、地殻変動が起きている――。
7月20日に投開票日を迎える参院選。昨年の衆院選で過半数割れとなった与党にとって、背水の陣だ。
「衆院に続き参院でも過半数割れとなれば、与党だけでは予算案も法案も通せず、連立組み換えも視野に入る。そのため石破茂首相は、参院選の目標値を、非改選とあわせて与党で過半数が維持できる『自公で50議席』と設定しています」(政治部デスク)

だが、その目標値に早くも黄信号が灯った。前哨戦となった東京都議会議員選挙(6月22日投開票)で、自民の議席数が過去最低となる歴史的惨敗を喫したのだ。
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source : 週刊文春 2025年7月10日号
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