「わっちの袖の下で死んでみなせんか」

 

 NHK大河ドラマ『べらぼう』で、宮沢氷魚演じる田沼(おき)(とも)を誘う、吉原の妖艶な花魁・(たが)(そで)。演じるのは俳優の福原遥(26)だ。

 子供向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)の柊まいん役や、朝ドラ『舞いあがれ!』の主人公……これまでの福原は、清楚でとにかく真っ直ぐなキャラクターを演じることが多かった。

 

 だが、大河初出演となる今作では、一味も二味も違う。有力者におひねりをねだり、他の遊女が意知に色目を使うと、「この盗人女郎が!」と、怒り狂って取っ組み合う。イメージを覆す役を熱演しているのだ。

惚れた意知と(番組インスタより)

「福原さん本人も『誰袖のような役は演じたことがない』と語っており、台本が届くのを楽しみにしていたそうです。所作や花魁言葉の勉強には苦労したようですが、本番ではしっかり仕上げてきていたのは流石でした」(ドラマ関係者)

 時代考証を務める山村竜也氏が明かす。

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source : 週刊文春 2025年7月17日号