参政党躍進の原動力となっているのが、全国で289に及ぶ地方支部だ(設立中も含む)。組織を支える地方議員への連続直撃で見えてきたのは――。
参政党HPによれば、地方議員は全国で150人。主要な都府県では東京20人、愛知11人、大阪9人で、ゼロ人の県も9つあるとはいえ、北から南まで満遍なく分布している。当選前の経歴は経営者や会社員、主婦と様々だが、少なくとも20人超の“ママ議員”が所属するのも特徴だ。
北海道上士幌町議の田邊静香氏も2児の母。当選前はヨガ講師をしていた。本人が語る。
「それまで政治に興味はなく、選挙には行くものの、モヤモヤしながら投票していました。それが2022年の参院選で、SNSにアップされた神谷さんの演説を聞いて、衝撃を受けた。最初はワクチンの問題もあったかもしれませんが、食や教育、歴史など、“点”で考えていたことが線で繋がったように感じられた。そんな中、23年1月に同じ十勝エリアで参政党町議が誕生。私も実際に政治に参加したい思いに駆られ、同年4月の統一地方選で当選しました」

もともと政治に興味はなかったという人は他にも。愛知県西尾市議の神田敬祐氏(46)。今年6月の市議選でトップ当選したばかりだ。地元で79年続く魚屋の四代目だという。

「魚屋として海の環境や天然資源のことに関心はあったのですが、政治家として活動を始めたのはごく最近。知人から『参政党で政治家になってみないか』と声をかけられたんです。神谷代表が掲げる『日本人ファースト』などの大きな概念は自分とほぼ一緒です」
一時期、神谷氏が好んで使っていたフレーズが「おはよう」。政治に目覚めた人たちを祝福する表現だ。実際に“目覚めた”人々が、こうして党の地方組織を支えているようだ。
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source : 週刊文春 2025年7月17日号
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