3月25日、日本を代表する映画監督が94歳で亡くなった。妻で女優の岩下志麻が70分にわたり打ち明けたのは、58年に及ぶ濃密な「映画という魔物に取りつかれ、2人で魔物を退治してきた」日々だった――。
「今も、寂しくて、寂しくて……。でもね、彼が残した素晴らしい映画のDVDや、大好きだった本が書斎にたくさん並んでいるのを見ると、本当に幸せな人生を送ることができた人だったなと思うんです」
時折、悲しげな笑みを浮かべながらも、女優の岩下志麻(84)は、凜とした佇まいを保ったまま、言葉を紡いでいく。

今年3月25日、戦後日本を代表する映画監督の1人だった篠田正浩が、その生涯に幕を下ろした。享年94。妻の岩下が小誌のインタビューに応じ、夫婦として、“戦友”として連れ添った58年間を語り尽くした――。
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source : 週刊文春 2025年7月17日号






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