「このメンバーなら、加藤さんでも編集長できますよ」
3年前の7月、編集長になることが決まった私をこう励まして(!?)くれた後輩社員がいました。このメンバーとはデスクのこと。今回は、「週刊文春」のエンジンである「デスク」について書いてみます。
「週刊文春」には、7人のデスクがいます。グラビア班、連載を担当するセクション班は1人ずつ。そして、ニュースを扱う特集班には5人のデスク。私も、この特集班デスクを6年やり、編集長になりました。
特集班デスクの仕事とは何なのか。1週間の動きから見てみましょう。
まずスタートの木曜日。デスクは、それぞれの名前がついた班を持っています。そこに班員が7人所属しています。11時からプラン会議を開き、各班員のプランを聞き取ります(現在は、コロナ対策でメール提出としています)。それから12時半からの会議で、編集長を前に班員と自分のプラン5本を発表します。その後、その週の担当記事が決まりますが、デスクは3~4本の記事を見ることになります。金曜日は、それぞれが情報収集し、土曜日の中間会議の前に、担当する記事の記者から状況を聞き取ります。日曜日の夕方には、記事のタイトル案を編集長に提出。編集長がタイトルを決めると、それを現場に伝えます。現場とのやり取りでは、詰めるべき点はどこなのかを打ち合わせし、記事の方向性を指示します。
そして、火曜日の朝早く出社。記者の原稿を手直しして修正して入稿、二度のゲラチェックを経て校了します。
以前は、これでデスクの仕事は終わりでした。でも、近年、スクープの記事の骨子を「スクープ速報」という形で文春オンラインに出しています(水曜日夕方にヤフートピックスによくあがっている記事です)。この原稿を書くのもデスクの仕事です。
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source : 週刊文春