自公過半数が必達目標だったはずが、続投宣言をした石破首相。衆参共に少数与党で、国会運営が困難になることは自明だ。退陣を求める動きは拡大の一途を辿り、「国民民主の玉木氏を総理に」との声が続々と上がり始めた。

 石破茂首相(68)のまさかの“続投会見”から一夜明けた7月22日朝。都内の住宅地に黒塗りのセダンが停まり、1人の女性が乗り込む。20年以上にわたって政策秘書として石破首相を支えてきた“美人秘書官”の吉村麻央氏だ。コンコンとノックすると、窓を開けて取材に応じた。

――参院選の責任を取って欲しいという声がある。

「責任を取るというのを、どう考えるかじゃないですか。(トランプ関税の交渉期限の)8月1日という区切りがあるじゃないですか」

――会見で続投の期限を区切るかとの質問もあった。

「だって普通に考えて、『辞めます』と言っている人と(米国は)交渉する?」

――米国との交渉が続投の大きな要因でしょうか。

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source : 週刊文春 2025年7月31日号