「最後に拾っていただいた中日にまったく貢献できず、ファンに申し訳ないです」

 

 8月15日に突如、今シーズン限りでの現役引退を発表した中日・中田翔内野手(36)。通算309本塁打を放ったスラッガーがバットを置く決断をした。

花束を受け取る中田 ©時事通信社

中日への移籍後も成績はふるわず

 大阪桐蔭高時代、甲子園で推定飛距離140メートルの本塁打を放つなど、スラッガーとして注目を集めた中田。2007年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団すると、2016年には日本一にも貢献。侍ジャパンの4番打者としても活躍した。

侍ジャパンにも選出された ©文藝春秋

「打点王3回、ゴールデングラブ賞とベストナインを各5回と、名打者に相応しいタイトルを総なめにした。一方で2021年には後輩への暴力行為が発覚し、無期限の試合出場停止処分を受ける騒動に発展した。当時の栗山英樹監督(64)が頭を下げ、同年、無償トレードで巨人へ移籍。2022年オフには推定年俸3億円の3年契約を結びましたが、金額に見合う活躍はできませんでした」(スポーツ紙記者)

中日への入団会見で立浪監督(当時)と ©時事通信社

唐突会見の背景に“井上監督との亀裂”

 2023年オフに自由契約となり、立浪和義前監督(55)率いる中日に移籍。推定年俸3億円の2年契約という大型契約だったが、今季から指揮する井上一樹監督(54)とは、当初から折り合いが悪かった。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル