9月10日、トランプ当選に貢献した右翼インフルエンサー、チャーリー・カーク(31歳)が射殺された。捕まった犯人の動機はいまだ不明だが、トランプ政権はカークの死を利用して、1950年代の「赤狩り」を再現しようとしている。

 9月15日、チャーリー・カークがやっていたポッドキャスト番組にJDヴァンス副大統領が出演し、「チャーリーの殺害を祝う人を見かけたら雇用主に通報してください」と呼びかけた。

 カークは生前、女性、ゲイ、黒人などを揶揄するヘイトスピーチで憎まれていて、その死を喜ぶ人もいた。そういう人々をクビにしろと副大統領が命じているのだ。解雇は既に政府や企業、それにメディアに広がっているが、理不尽な例が多い。

 MSNBCテレビはニュース解説者マシュー・ダウドを解雇。カーク暗殺について「憎しみに満ちた思想は憎しみに満ちた行為を呼ぶ」と言っただけで。

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source : 週刊文春 2025年10月9日号