大正12年に生まれ、関東大震災も戦禍も乗り越え、いまなおポーラ化粧品のセールスレディとして活躍する“スーパーおばあちゃん”こと堀野智子さん。働くこと、生きることの喜びに満ち溢れた、102歳の日常に迫る。
「今日は月に1度の販売員向けの勉強会で、ボディクリームの説明を聞いてきました。新商品の知識を得たいから、基本的に毎回休まずに出ていますよ。お客さんが増えたから、お給料は先月の倍もらったんです」
顔をほころばせて話すのは、福島市在住の堀野智子さん。御年102歳。現役のポーラ化粧品販売員だ。
堀野さんは1923年4月生まれ。39歳からポーラ販売員の仕事を始め、勤続62年超。今年5月、自身が持っていた「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」のギネス世界記録を更新した。累計売上は約1億3000万円に上る。同月、一人暮らしの様子をつづった『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)が出版された。

「生涯現役で、自立した生活を続けるのが目標です。外出の予定がない日も毎日のお化粧は欠かしません。急に誰かが訪ねてきてもいいように、いつも綺麗にしていたいんです」
こう聞くと、元々メイクが好きで、美容の世界一筋の人と思うかもしれない。しかし、化粧品販売員に至るまでの道のりは、偶然の連続だった。
23歳で結婚し、娘2人、息子1人と3人の子供を出産した堀野さん。子育てをしながら、家計を助けるために仕事を始めることとなる。
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source : 週刊文春 2025年10月23日号






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