きちんとメイクをしているつもりなのに、しっくりこない。むしろ、メイクをすればするほど老けて見える……。鏡の前でため息をつきながら、「もう歳だから、メイクをしたってキレイになんてなれない」などと諦めていないだろうか。

「キレイになるのに年齢は関係ありません。正しいメイク方法さえマスターすれば、誰でも若々しく元気な顔になれる。5歳、10歳の若返りも夢ではないのです」

　そう断言するのは、ヘアメイクアップアーティストの船津有史氏。東京・巣鴨のシニア専門スタジオ「えがお写真館」で1万人以上の女性を大変身させてきた若見せのカリスマだ。

「50代以降の大人世代には、自己流でなんとなく若い頃と同じメイクを続けている人が多い。ですが、顔は年齢とともに変化します。シミやシワだけでなく、筋肉の衰えや皮膚のたるみによって眉毛の位置が変わったり、顔のパーツが外に広がったりしていく。それなのにメイクは若い頃のままでは、チグハグな印象になってしまいます。つまり、今の自分の顔に合ったメイクにアップデートする必要があるのです」

　鍵を握るのが眉メイクとベースメイク。年齢を重ねて増える悩みは、眉の左右差、シミ、シワ、たるみ、くすみなどで、そのほとんどが眉とベースに関係しているからだ。そのため、この2つさえ整えれば、悩みの大半は解消されたも同然だという。

「大人世代のメイクの最大のポイントは、“いかにメイクしていないように見せるか”。『しっかりメイクをしたように見えないと不安』という方もいるのですが、ファンデーションを厚塗りしたり、眉を濃く描きすぎると不自然になり、かえって老けた印象になってしまうのです」