勉強は光だと、そう信じてここまで生きてきた。自分とは何なのかと足元を照らす光。どこにだって行けるのだとこの先へと誘う光。そして努力の分だけ変われるのだと肯定する温かな光。だから『ありす、宇宙までも』を読んでいると、私のその感覚は間違っていなかったんだと、思わず泣きだしそうになる。素直に貪欲に、あらゆる知識を吸収しぐんぐん成長していく若者よ、ああ、どこまでも飛んでいけ。
容姿端麗な朝日田ありすは校内で天然キャラとして皆から愛されているものの、幼い頃に死別した両親から受けたバイリンガル教育の結果、日本語も英語もあまり得意ではなく、何もできない赤ん坊のような扱いに生き辛さを感じていた。隣のクラスの天才・犬星類によってどちらの言語も拙いセミリンガルという状態であることを見抜かれた彼女は、犬星とともに一から勉強し直し、宇宙飛行士を目指すことを決意する。
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source : 週刊文春 2025年11月27日号






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