「現代用語の基礎知識」ならこう書くだろう。
▶ネグる 己に不都合な真実を書かないこと。ネグレクト(無視する)を動詞化した記者用語で、侮蔑や自嘲の対象となる。「またネグりやがって」「ネグるのも仕事のうちさ」など。
この12月、ネグられたのは、何を隠そう、新語・流行語大賞でトップテン入りした例の言葉。当欄もさんざん使い倒した「オールドメディア」に他ならない。
1日に配信された一報を読むとネグり方まで各紙横並び。見出しや本文では特記せずに、末尾の一覧に載せてあるだけだ。
代わりに書きたいことはくどくど書く。毎日は「新語・流行語大賞は『働いて働いて働いて働いて働いてまいります』」と詳述したうえで、ご丁寧にも「高市首相『長時間労働促す意図なし』」との受賞者の談話を関連記事で加えた。
さらに翌日には一問一答形式の〈1分で解説〉にも登場させ、「Q そんなに働いたら疲れちゃうよ」と腐す。結局、高市早苗首相の失言を叩きたいだけか。
そのくせ、立憲民主党の野田佳彦代表には甘い。
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source : 週刊文春 2025年12月25日号






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