新聞社であてにならぬものは「経済部の景況観に政治部の政局観、そして社会部の正義感」だそうな。新年紙面を読む限り、少なくとも今の政治部はそうとしか思えない。

 4日の首相年頭会見を受け5日朝刊で政局展望記事を掲げるのが、日本の新聞の恒例行事である。ただ、「通常国会・統一選・防衛増税 首相3つのハードル」とした読売に始まり、朝日は通常国会と統一選・補選、毎日は統一選と衆院3補選と焦点を多少入れ替えただけだ。主見出しがこれでは、記事の中身の同工異曲ぶりは推して知るべし。

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source : 週刊文春 2023年1月19日号