「やるまいぞ〜」
 

 舞台上で主人が太郎冠者を追い回す狂言のように、愛娘のため、テレビ局に感情を露わにしたのは……。

 江戸時代から続く狂言の名家に生まれ、日本の古典芸能の伝統を受け継ぐ一方、映画、ドラマの出演が相次ぐなど、いくつもの「顔」を持つ野村萬斎(59)。

 

 昨年公開の浜辺美波主演映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」で徳川家康役を演じ、今年に入ってからは父であり人間国宝である野村万作を描いたドキュメンタリー映画「六つの顔」に出演した。

「本業の狂言も抜かりはなく、来年には、万作さんや長男の裕基さんと共に、各地で公演するツアーも企画されています」(芸能記者)

 そんな国宝級の活躍を続ける萬斎には目に入れても痛くないほど愛する娘が。

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source : 週刊文春 2025年12月25日号