メタ認知ってなんやねん。と思うことが増えた。なんやねん。ここ1、2年で、よく聞くようになったのだ。学生さんや同世代の友人がしばしば使うのである。

 メタ認知とはなにか。そもそもは、心理学の用語であった。自分の思考回路や行動内容のパターンを、もうひとりの自分がより俯瞰的に認識することを指した言葉だ。たとえば自分の感情を記録したり、思考を把握したりすることで、自分の思考過程にありがちな癖を理解する。自分が用いがちなパターンを知り、それによって、自分自身を客観的に理解する。メタ認知とは、そんなことを指す。

 ……というのが、まあ、辞書的な意味なわけですが。

 最近は、なんだか、もっと違う意味で用いられているように感じるのだ。

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source : 週刊文春 2026年2月12日号