下馬評ではあまり評判が良くない今年の巨人。「岡本和真内野手の穴が埋められていない」「先発投手の駒不足」など、様々なことが言われているが、逆襲の最大のカギは、この男の復活しかないと思っている。
戸郷翔征投手(25)だ。

2018年のドラフト6位で入団した戸郷は、プロ1年目に初勝利をマーク。22年から24年まで3年連続で2桁の12勝を挙げ、24年オフにボルチモア・オリオールズに移籍した菅野智之投手からエースの称号を引き継いだ。ところが25年は開幕から想定外の大スランプに嵌ってしまった。10失点KOや2度の二軍落ちも経験し、最終的には8勝9敗で防御率4.14と低迷。オフのテレビ番組で阿部慎之助監督(46)からは「やっぱりエースの戸郷が菅野の穴を埋められなかったというのが一番ですかね」と連覇を逃した“戦犯”にも指名された。
戸郷の最大の特長は地肩の強さ。少し腕を下げたフォームから、その肩の強さを使ってボールをぶん投げる。ボールの出力が高くスピードだけではなくキレも抜群なので、多少制球が甘くても打者は差し込まれて、凡打や三振の山を築くことができた。
スライダーの遠投
「しかし21年から24年の4シーズンで673イニング余を投げ、登板過多による勤続疲労を指摘する声もありました。実際にそれまで150キロ前後出ていた球速が、昨年は140キロ台前半に落ちることもあり、回転数も減少するなど、ボールの出力そのものがかなり落ちていた。一部では投げ過ぎによる“燃え尽き症候群”が指摘され、『戸郷は終わった』という声を聞くこともあります」(スポーツ紙デスク)
そこでこのオフの巨人は新外国人にスペンサー・ハワード投手、フォレスト・ウィットリー投手と先発候補右腕を補強。楽天からフリーエージェントとなった則本昂大投手(35)も獲得するなど先発強化に余念がなかった。しかし年齢的にもこれから全盛期を迎えてもおかしくない戸郷の復活が、最も手っ取り早い先発強化のはずだと思うのだ。

そんな戸郷の今年のキャンプは、極めて静かだ。
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source : 週刊文春 2026年2月19日号






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