直木賞・山本周五郎賞をW受賞した永井紗耶子の傑作時代小説が映画化された。策略と人情が絡み合うミステリー仕立ての物語で、真相を探る侍として人々を見つめる男は、柄本佑。その“素顔”を目撃せよ。

 

デジタル化が進む世界でも“人の眼”を見据え続けたい

 楽屋の扉を開けると甘い香りがした。

「すみません、腹ごしらえしてまして」

 カットフルーツを手に、柄本佑がこちらを振り返る。この日は、主演映画『()(びき)(ちょう)のあだ討ち』の取材が分刻みでみっちり詰まっていた。だが、馴染みのスタッフと朗らかに談笑する姿からは、疲れも気負いも感じられない。

「あー、髭が伸びてきてる。ちょっと剃ってもいいですか?」

 鏡に向き合い、おもむろにシェーバーをあて始めた。どこまでも自然体なその表情を、カメラが追う。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 3

  • 0

source : 週刊文春 2026年3月5日号