裏金問題を受けて岸田政権で解散した自民党の「派閥」が復活したとの報道が相次ぐ。だが、党関係者は笑う。「復活なんて無理。今の記者は、派閥の存在意義を理解せず書き散らしているのではないか。例えば政治資金を自ら集めて所属議員に配る、党本部の外に派閥事務所を持つ。そういった『カネのつながり』が派閥の最低限の条件だが、党は派閥のパーティーや議員への資金配布を禁止したまま。今の集まりは単なる仲良しクラブだ」。

 その背景を理解し、慎重な物言いに徹するのが武田良太元総務相(57)だ。3月5日夜、二階俊博元幹事長の呼びかけで、武田氏や小林鷹之政調会長ら旧二階派の面々が東京・銀座の和食店に集結。二階氏側近の林幹雄氏が「今後は武田さんに引っ張ってもらいたい」と提案すると賛同の声が上がった。メディアは「武田派」「武田グループ」とあおったが、当の武田氏はネット番組で「今までの派閥は政治団体だったが、シンクタンク的な役割に形を変えていくのが必然だ」と述べ、政策重視の姿勢を強調した。

酒豪で「暴れん坊」とされる武田氏

 政治部記者はこうみる。

「武田氏が仲間づくりに励む真の狙いは、麻生太郎副総裁の影響力低下だ」

 武田、麻生両氏は福岡自民の覇権を争い、ともに敵視する関係にある。それを示すのが2月の衆院選のデータだ。この選挙で、自民候補の多くは自民支持層の90%以上、候補によっては99%を固めたが、極めて異例だ。自民支持層の自民候補への投票は80%台にとどまるのが一般的だが、「今回は高市人気で支持層が固まった」(同前)。ところが、武田氏に投票した自民支持層は70%台どまりだった。地元紙記者が明かす。

「隣接する選挙区の麻生氏が武田氏落選を狙って、自民の支持者が維新の対立候補に票を流すよう動いた、と囁かれている」

 政治部デスクは語る。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 4

  • 0

source : 週刊文春 2026年3月19日号