フジ・メディア・ホールディングスは村上世彰の攻勢を受けていた。狙われたのはグループの一角をなす不動産事業、つまり子会社サンケイビルだった。利益を生み出し続ける“虎の子”を巡って、フジ側は、ある決断を下す。
村上世彰は1月21日、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の清水賢治社長に対して3点からなる質問状を送りつけた。1つは「不動産事業の位置づけを明らかにしてほしい」、そして「(不動産事業の)スピンオフと完全売却を比較検討した考えを明らかにしてほしい」、最後に「ROE(自己資本利益率)8%をどのように達成するか考えを聞かせてほしい」の3点である。

村上はすでにFMH株を17.95%も保有する事実上の筆頭株主になっていた。無下には出来ない相手である。彼の問題意識はダルトンやSBIの北尾吉孝など他の株主が問うていることとも重なる。FMHはこの日、「対応については検討を進めていき、公表すべきことを決定した場合は速やかに開示します」と宣言し、村上との交渉のテーブルにつくことにした。
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source : 週刊文春 2026年3月19日号
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