死を意識したとき、どんな行動をとるだろうか? 

 そのときの行動の仕方によって、本性が現れるような気がする。ふだんは雑事に紛れていても、死を意識すると、悔いのない行動をしようとするからである。

 わたしは入院する前日、風呂の給湯パイプを掃除し、シャツのボタンを取り替えた。ボタンがないので、シャツの袖のボタンを外してそれを使った。冷蔵庫を整理し、食器も洗った。このことから判断すると、わたしは家事や雑用をこなすことを何より大事と考えているように思える。

 昔、胃の具合が悪くなり、絶対にガンに違いないと確信し、死を意識したことがある。わたしは当時まだエアコンのなかった大学の研究室で、汗をだらだらかきながら、誰が読むともわからない資料を作り続けた。

初回登録は初月300円でこの続きが読めます(月額プラン)。
年額プランはキャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    5月12日(火)10時までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

週刊文春 PREMIUMMEMBERSHIP 新編集長&スクープ記者登壇オンラインイベント 詳しくはこちら

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 5

source : 週刊文春 2026年4月9日号