「私はこれまで、高市早苗首相を心から応援してきました。その気持ちは今も変わりません」
3月下旬。弁護士同席のもとこう話し始めたのは、口髭が特徴的な、どこか朴訥として見える男性だ。33歳という若さのこの人物の名は松井健氏。ここ1カ月間、「違法だ」「詐欺ではないか」などと、世間を大きく騒がせてきた疑惑の当事者でもある。
「高市首相の名前を冠した暗号資産『SANAE TOKEN(サナエトークン)』は、確かに私のチームで発案、設計し、実装したものです。高市首相が関与を否定し、騒ぎになった当初から、本当は自分の言葉で説明したかった。ですが、私が詳しく事情を明かすと、高市さんのマイナスになってしまうのではと……。心苦しく、悩みながらも口を噤んできました」
だが今回、取材に応じ、すべてを話すことに決めた。沈黙が臆測を呼び、彼は今、ネット上で謎の“黒幕”とも名指しされている。
「もちろん私たちにも真摯に反省すべき点は多かった。ですが、私たちの仕事について、全く事実と異なる嘘も飛び交うようになってしまった。自分たちの将来だけがどんどん閉じていくような感覚がありました」

サナエトークンは一体何を目指し、その計画は誰に、どのように共有されていたのか。
「事実は事実、そうでないことは違うと、お話ししたいと思います。前提として、私たちは高市事務所の秘書さんに、サナエトークンが暗号資産であることを、すべてお伝えしていたのです」
松井氏が“騒動の裏側”を実名告白する。
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source : 週刊文春 2026年4月9日号
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