わたしの趣味はジャズピアノである。
大学に入ったときはジャズギターを弾いていた。ギターは楽器の制約が大きく、半分職人技だ。どんなにがんばっても弾けないフレーズがある。もっと純粋に音の世界を飛翔したい。ピアノは最も効率的な楽器だ。指を10本自由に使えるから、思う存分飛翔できる。そう思って40歳のときピアノに転向した。
しかし実際に使える指は2、3本で、残りは邪魔なだけだと判明した。ムカデはかえって歩きにくいのだ。好きな音楽を弾きまくるどころか、それまでラクに弾けていたものが弾けなくなった。だが救いはあるものだ。そのころでも独壇場とも言える活躍ができたのは、休符の部分だった。
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source : 週刊文春 2026年5月7日・14日号




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