5月16日昼、東京大学・本郷キャンパスにある校舎「法文1号館」は殺伐とした雰囲気に包まれていた。この日、予定されていたのは、東大の学園祭「五月祭」のイベントで行われる参政党の神谷宗幣代表と、塩入清香参議院議員の講演会。だが、予定時刻直前になると突然中止に。「爆破予告メール」が原因だと報じられたが、実は――。
当初は片山さつき財務相に出演依頼も…

神谷氏の講演会を主催したのは、東大の学生が立ち上げた一般社団法人「右合の衆」だ。Xで講演会の開催を告知したのは、5月11日。学園祭当日の5日前だった。
「当初は片山さつき財務相に講演を依頼していたようですが、断られて結局、神谷さんに。ただ、学生たちも『神谷さんが来るの…?』と戸惑う人が多く、喜んでいる人はほとんどいませんでした」(現役東大生)
Xでは反対運動を仄めかすハッシュタグが立ち上がり、五月祭当日に抗議活動を行うことを予告するポストが相次ぐなど、たちまち“炎上”状態に。
午前11時、本誌記者が東大に到着すると、まず目に飛び込んできたのは、正門や赤門前の路上に集まって抗議活動を行う老若男女の姿だ。<大学に差別を持ち込むな>と書かれたプラカードを掲げ、抗議活動を行っていた女性に聞いた。
「神谷氏の講演会ではヘイトスピーチが含まれる可能性が高いと考え、X上でハッシュタグを使って反対運動を呼びかけました。ヘイトスピーチは人権侵害そのもので、単なる表現の自由ではありません」

だが、集まった人々は特定の集団ではなかった。〈選ぶな危険💀参政党〉、〈面白半分に差別者呼んで講演会やるんやったら家で寝てたらよろしい〉と書かれたビラを掲げ、神谷氏批判を繰り広げる人々に加え、日米安保及び米軍基地の廃止を訴える集団や、〈活動資金、募集 次の国政選挙に立候補予定〉、〈高市政治を許さなえ〉などと書かれたビラを持ち、足元に募金箱を置く30代男性の姿も。
その横を、学園祭を楽しもうとやってきた親子連れが笑顔でベビーカーを押しながら通り過ぎていく……。まさに何でもありのカオスな状況だ。
座り込んでいた4人組のひとりに話を聞いた

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source : 週刊文春






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