森友事件で公文書改ざんを強いられ命を絶った近畿財務局の赤木俊夫さん。妻の雅子さん(55)はこの1年、財務省から関連文書の開示を受けてきた。ところが2026年4月14日、一連の開示の最後に、突然「不開示」を突き付けられたものがある。夫の上司のものとみられるノートだ。上司は森友学園への国有地値引きと公文書改ざんに、深く関わっていた。
実はノートについて財務省は、事前に繰り返し「開示する」方針を伝えていた。録音されていたやり取りをたどると、「開示」が「不開示」に一転した不自然さが浮き彫りになってくる。
ノートの存在がわかったのは昨年12月3日、森友文書開示を担当する財務省の国有財産審理室長ら2人が、雅子さんの代理人の弁護士事務所へ説明に訪れた時のこと。彼らが机に出したノートを見て、雅子さんは驚きの声を上げた。
「このノートって財務省の配給というか、夫のノートもこれだったんですね」
俊夫さんのノートは昨年6月に開示された。組織の中で不正を迫られる苦悩が綴られていたことを本誌で報じたが、そのノートとそっくりだったのだ。同じノートを省内では一括購入しているという。

それなら俊夫さん以外に森友事件に関わった職員のノートもあるのでは? 代理人の生越照幸弁護士が尋ねると、同席していた財務省の課長補佐は、
「その他の者のノートは、今後開示をさせて頂こうと思っております」
ノートの存在を初めて明かし、開示を明言した上で、こう続けたのだ。
担当者は開示を約束していた
「少なくともあと追加で10冊以上は多分出す、と言うかあったと思いますので、優先順位を付けながらやっています」
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source : 週刊文春 2026年6月4日号
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