〈学園の実態はドワンゴの子会社でしかなく、
〈もっとできたことがあったのではないか、そう思えども担当生徒数がそれを許しません。〉
急拡大するネットの通信制高校「N高等学校」。今年3月に退職した職員から小誌記者に届いたメールには生徒への申し訳なさと、運営元への怒りが綴られていた。そして小誌にこう託すのだった。
〈どうか、私を含め、ドワンゴに使い潰された人間の声を、世間に伝えてください。〉
N高は今年で開校10周年を迎えた通信制高校だ。出版社のKADOKAWAとIT企業のドワンゴが設立した、非営利の学校法人「角川ドワンゴ学園」が運営する。オンライン授業がメインの「ネットの高校」で、開校当初は1500人だった生徒数は今や、N高グループ(通学コースも含む)全体で3万5000人以上のマンモス校となった。
「進学実績も右肩上がりに伸び続け、24年度は東大合格者数7名を含む国公立大学に189名が合格。海外大学の合格者数は過去最多の200名を突破しました」(教育業界に詳しい記者)

KADOKAWAといえば、2026年3月期の通期連結決算で営業利益が前期比51.3%減の81億円に落ち込んだと発表。筆頭株主である香港のファンド、オアシス・マネジメントは、夏野剛CEOの解任を求めている。経済誌記者が解説する。
教育事業は4期連続の増収増益
「ただ、セグメント別の業績をみると、明るいニュースもある。とりわけ『N高』が牽引する教育事業は、生徒数が堅調に増加し、売上高171億円、営業利益28億円で4期連続の増収増益。教育事業だけで、全体の営業利益(81億円)の約35%を稼いでいます」
生徒数増加をさらに押し上げたのが、昨年4月に開学したZEN大学だ。こちらもネットの通信制大学で、1学年定員3500人の大規模校。AIを使いこなす人材の育成に注力すると謳う。初年度の入学生のうち、約42%がN高グループからの内部進学生で占められた。

ところが、である。教育事業が好調の陰で、学園ではある“異変”が起きていた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル
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