大成功のうちに、文藝家協会100周年記念文士劇「風と共に去りぬ」が終わった。

 見に来てくれた人たちは、口々に、

「正直、こんなにいいとは思わなかった。笑って泣いた」

 と言ったものだ。

 作家のおちゃかし、と思っていたらしいが、みんな真面目に発声練習から取り組んでいたのである。頭が下がる。

 私など文藝家協会理事長として、冒頭に挨拶するのと、ちょっとダンスシーンに出るぐらいだから負担が少ないが、主役の人たちは大変だったろう。私が最初に、

「主役2人は、あまりにもセリフが多いので、スカーレット・オハラは4人の作家、レット・バトラーは2人の作家が演じさせていただきます」

 と説明したら、どっと笑いがきたがこれは仕方ない。シロウトが2時間もたせるのは大変なことなのだ。が、これがとてもよかった。スカーレット・オハラは、蝉谷めぐ実さん、綿矢りささん、辛酸なめ子さん、村山由佳さん、という人気作家の方々が競演。レット・バトラーは島田雅彦さんと三田誠広さんという豪華さだ。

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source : 週刊文春 2026年6月11日号