女性が亡くなるがんで最多の大腸がん。深刻な病気だが、早期に発見・対処すれば生存率は高い。手術も昔に比べれば、体への負担が少なくなっている。原因や発見方法を知り、心構えができていれば、怖がらなくて大丈夫!
●年間2.5万人 女性のがんで死因1位の理由は受診遅れ
●早期発見 ステージⅡまでなら完治の可能性高まる!
がんの中で、女性の死因1位なのが大腸がんだ。日本人全体でみても大腸がんの罹患者数は悪性腫瘍の中で最多で、誰もがなり得るがんと言える。
「患者数は年々増えていて、年間の罹患者数は15.4万人に上ります。検診や検査を受けずにいると、自覚症状が出たときには進行がんになっていることも多い。一方で、早期に発見、治療すれば高い確率で治すことができるがんです。大腸がんと診断され『これで私は終わりですね』と震えながら訴える患者さんもいますが、実際には開腹しない手術が浸透しており、手術後スピーディーに社会復帰することも可能です。内視鏡検査や手術も劇的に進化しているので、早期に対処すれば恐れるに足りません」
こう説明するのは、東京大学医科学研究所附属病院の外科で助教を務める門間聡子医師。同研究所の外科チームは、大腸がん手術の大半をロボット支援手術で行っている。「初診から手術、退院までを1カ月以内に完了」させる診療体制で、患者の身体への負担が少ない治療を実践している。

まずは、大腸の形状とがんが発生する仕組みを理解しよう。大腸は1.5〜2mほどの長さの臓器だ。
「大腸は食道、胃、小腸から続く消化器官で、食物の最後の通り道です。小腸からつながる形でお腹の中を時計回りに巡って肛門に至ります。筒状になっていて、右下腹部から左下腹部までのコの字型の部分を『結腸』、その後肛門に向かって下に伸びる部分を『直腸』と呼びます。大腸がんのうち、結腸にできるがんが約6割、直腸のがんが約4割を占めます」
ポリープが悪性化して発症するケースがほとんどだという。
「大腸がんの大半は、粘膜の表面にできた腺腫が悪性化して発症します。腺腫は良性の腫瘍で、ポリープの一種です。大腸のポリープを切除しておいた方がよいと言われるのはこのためです」
では、大腸がんになりやすい人はどんな人なのか。大きなリスク要因は「加齢」と「肥満・運動不足」だという。
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source : 週刊文春 2026年6月11日号






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