出場枠が48チームとなり、試合数も大幅増。『フィナンシャル・タイムズ』(FT)によれば、FIFAは過去最高の89億ドル(約1兆4200億円)の収益を稼ぎ出すという。その裏には極めて“ヤクザな手法”が――。
インファンティーノ会長率いるFIFAは、テレビ放映権料で約40億ドル(約6400億円)、スポンサーから約18億ドル(約2900億円)の収益を見込む。収入の中で、特筆すべきがチケット売り上げだ。
「需要に応じて価格が上下する『ダイナミックプライシング(価格変動制)』を採用したのです。人気の決勝は、公式サイトで最低でも約1万ドル(約160万円)から。非常に高値がついている」(経済部記者)
物議を醸しているのが、転売システムだ。公式サイトを通じてチケットを転売すると、売り手・買い手から共に15%の手数料がFIFAの懐に入る仕組み。つまり、1000ドルのチケットが転売される度に、FIFAに300ドルが入ることになるのだ。ニューヨーク在住のジャーナリスト・津山恵子氏はこう解説する。
「アメリカでは野球などと比べてサッカー人気が低いので、FIFAが利を得られる仕組みを作ったとしか思えません。『ハイドレーションブレイク(給水タイム)』も、FIFAスポンサーCMしか流していない。裏の狙いはスポンサーを優遇する放送枠を作ることではないかと思ってしまいます」

一方で価格が高騰し過ぎて、チケットが売れ残っている。FTによると、公式転売サイトには、6月9日時点で17万6000枚のグループリーグのチケットが掲載されていたという。
「アメリカホテル・宿泊施設協会は、大半の開催都市で予約数が想定を大きく下回っていると発表。人気のない試合は価格が暴落しているのが実情です」(同前)
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source : 週刊文春 2026年6月25日号
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