「みんな揃ったかな? 1人、2人、3人、4人……あれ? 1人多い……そこのキミ、ちょっと顔を見せて。……ギャアー!!」
夏も最終盤、怪談話もピークは過ぎたが、私が最近体験した、怖そうな話2つを聞いていただこう。
まずは1つ目。ある日、弟子や元弟子の大学生A君など、私を含めて6人の研究会を行った。大部屋に4人、和室に2人で計三面の将棋盤を並べて対局した。
私は最初に大部屋で、二局目は和室で弟子の1人と指した。秒読みの最中、A君が様子を見に来たが、私は顔を上げる余裕もなく、そして対局は終わった。
さて、大部屋の4人の将棋はどうなったかな? 弟子に片付けを任せて移動すると、そこでも秒読みの真っ最中。2組の対局が行われ、弟子の1人がそれを観ていた。あれ? 何かおかしいような……。
私は訝しげに人数を数える。私と、さっき自分と指した弟子で2人。ここにいる弟子たちで3、4、5、6……7人。7人!?
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source : 週刊文春 2026年9月3日号
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