「日本で一番悪い男が、藏内勇夫だと言われている」。余裕の笑みで記者団に嘯いたかと思えば、急転直下、その男は辞職を表明した。高額海外視察やカツアゲ疑惑だけじゃない、「福岡県議会のドン」の黒い履歴を紐解く。
▶︎国会議員家系に養子縁組の権力掌握術
▶︎秘密ワイン会合と「5人組」
大分県玖珠郡九重町。高原に佇むヨーロッパ風のホテルが、藏内勇夫・福岡県議会議長(72)の「定宿」だ。高級ワインを舌の上で転がしながら、後輩議員に講釈を垂れる。
「どんなワインを選ぶかで、議員の格がわかるんだよ」

傍らに並ぶのは、自民党福岡県議団の側近たち。藏内氏を筆頭に、原口剣生、松尾統章、松本國寛、中尾正幸(現在は辞職)の各氏は同県議団の「5人組」と呼ばれ、県政を意のままに操っていた。しかし、「王国」は主を失い、崩壊しようとしている――。
地元記者が解説する。
「藏内氏失脚の端緒は、議員らによる高額の海外視察問題でした。藏内氏も参加した欧州視察で1泊16万9000円のホテルに泊まるなど、ここ数年で2億円以上が投入されていたのです」
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source : 週刊文春 2026年9月3日号
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