こないだも『アメトーーク!』を取り上げたけど、短期間で2回の登場になってしまった。8月27日の「東京吉本芸人の実情」という回があまりにエポックメイキングだったもんだから。
この企画を発案したニューヨーク・屋敷はおそらく、ダウンタウンをトップに置く大阪吉本に比べ、明確なリーダーがなく、まとまりの足りない東京吉本の実態を自虐を交えながら楽しく語るつもりだったと思う。しかし、話はどんどん鋭い方向に。
過去を振り返って語る部分で、MCの蛍原は「極楽(とんぼ)とかは(リーダーと)違うかったの?」と言う。すると、とにかく明るい安村が「うーん……」と露骨に言いよどみ、野田クリスタルは「極楽さんの話はやめません?」と。
安村はどうにか言葉を選びながら、「(東京に専属の)劇場がなくなって、(略・いろんな先輩芸人が同じ劇場に)集まったときに、ちょっと文化が違くて。(略)俺らぐらいの世代はちょっとついてけなくて。上の世代の人たちの(略)ノリというか遊び方が」と語る。すると、野田は「(極楽とんぼを含めた)ロンブー(ロンドンブーツ1号2号)さんとかのまとまりが、噂しか聞いてないスけど、噂話が怖すぎて。もうまとまるのはやめようって思ったんですよ。僕ら世代はまとまることの怖さみたいなのを見ちゃってるから」と。
これは、実はちょっとした訣別宣言だったと思う。旧来の吉本芸人の悪しき部分に対しての。
実は以前、ニューヨークの公式YouTubeで、安村自身がこの「怖さ」について具体的に語っている。
ニューヨーク・屋敷に「極楽(とんぼ)山本さんなんてあんな優しくて」と言われた安村は「お前、めちゃくちゃ怖いかんな!」と過去の体験を曝け出した。「誕生日会だって言ってさぁ、(略)鍛高譚(焼酎)頭から掛けられてさ、バリカンで坊主にされて知らない奴にバーン!って(腹を)蹴られて『ウッ!』とか言って、バリカンだけ渡されてさ、トイレで一人で整えて。20歳くらいだよ俺?」「言えないヤツばっかり!」と。
初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2026年9月17日号
お気に入り記事