1人暮らしの高齢者が増えているが、「寂しい」と訴える高齢者は少ないような気がする。その原因はテレビやスマホにあると思う。

 わたしは昼間でも夜中でもテレビをつける。テレビを見ていると、社会につながっているという安心感をもてる。社会につながっていれば一人ぼっちではない。ふつうなら色々な不義理をしているから他人や社会から相手にされなくてもおかしくないが、テレビは、原稿の締め切りを過ぎても相手にされなくなるということはない。万引きしても脱税をしても社会の輪の中に入っていられるのだ。

 だがこれは甘えではないか。先日そう反省した。テレビはわたしが何をしようと、それには関係なく、不特定多数の相手に配信しているだけだ。だれもわたしに手を差し伸べてくれているわけではない。まして仲間として歓迎されているわけでもない。それを自分が何をしても社会の一員として迎えてくれると考えるのは甘えではないのか。

初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

週刊文春 PREMIUMMEMBERSHIP 限定特典あり 詳しくはこちら

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 1

  • 0

source : 週刊文春 2026年9月24日・10月1日号