「佐賀、さいこう~~!」


 イベントに登壇すると、彼は決まってこう言って拳を振り上げる。声の主は、佐賀県の山口祥義知事(61)。就任時から掲げているこのスローガンには、「再興」と「最高」の意味が込められているという。だが、県職員の一人はこう嘆くのだ。

「あの知事は県政を私物化している。最高だなんて、とてもじゃないけど言えません」

 大隈重信ら、明治維新の志士を輩出したことでも知られる佐賀県。12月の県知事選に4選出馬を目指しているのが、山口氏だ。9月26日には佐賀市内で事務所開きを行い、約400人の支援者らを前に「先々に希望が持てる佐賀を」などと決意を述べた。

「両親は佐賀県出身ですが、山口氏自身は埼玉県育ち。全寮制で知られる鹿児島の名門ラ・サール高校から東大法学部を経て、旧自治省に入省しました。キャリア官僚時代は、秋田県、鳥取県、長崎県などへの出向を経験。2015年1月の佐賀県知事選に出馬すると、新人同士のデッドヒートを制して初当選を果たしました。18年、22年の知事選は自民、公明両党の推薦を受けて当選。在任は11年に及び、知事会副会長なども歴任しています」(地元関係者)

佐賀県の山口知事 ©時事通信社

館内の案内図にも示されていない部屋

 そんな山口氏が近年、目玉政策として注力してきたのが、JR佐賀駅から徒歩15分の場所に位置する「SAGAアリーナ」の開業だった。

「佐賀で開催される国民スポーツ大会に合わせ、アリーナ単体で県費約257億円をかけて着工、2023年5月に開業しました。約8400席を備える九州最大級の多目的アリーナで、スポーツや音楽イベントなど多様な使途が可能です。バスケや女子バレーなど、佐賀に本拠を構えるプロスポーツチームのホームゲームも開催されています」(前出・地元関係者)

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source : 週刊文春 電子版オリジナル