2024年と今年の公示日に開かれた出陣式。計200人の支援者は、簗陣営が手配したシャトルバスで送迎され――。
衆院選の公示日だった今年1月27日の夕刻、栃木県大田原市内の野原に隙間なく並べられたパイプ椅子は、白い鉢巻姿の支援者たちで埋め尽くされていた。
彼らが前方に見据えるのは、荷台部分を本格的なステージとして使用できる巨大なステージトラック。「やな和生出陣式」という横断幕の下に立った男性が拳を突き上げると、会場は静かに沸き立った。

「政権与党の簗和生ですよ。高市総理と繋がっている簗和生なんですよ。私にやらせて下さい」
だが、大勢の支援者たちが出陣式に集った裏には重大な疑惑が潜んでいた。
◇
「発言について撤回をし、お詫びをいたします」
10月5日午後、簗和生農相(47)は“恫喝音声”について3度目の会見を開き、想定問答が記されたペーパーにたびたび視線を落とした。
事の発端は、5月24日に催された自民党大田原支部の懇親会。簗氏は2月の衆院選で支援しなかった首長の自治体を名指しし、「令和8年度の道路予算については大幅にカットをしました」と言い放ったのだ。9月30日昼、「週刊文春 電子版」が当日の証拠音声を報じると、対応に追われた。

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source : 週刊文春 2026年10月15日号
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