いつもご愛読ありがとうございます。
昨日のデスクノートで編集部を離れるIさんについて書いてありましたが、特集班でも、この10月末をもってひとりの特派記者が編集部を去ります。
まもなく31歳になるK記者です。彼女は、4年前に大手新聞の県警キャップの職を投げうって、この編集部にやってきました。履歴書の特技欄には「私の武器は度胸と相手のガードを下げる小技」と書いていましたが、実際、週刊誌記者とは思えない柔和な雰囲気をまとっています。前職で鍛えた警察などの当局取材に加え、語学力を生かした海外取材もお手のものです。
そんな彼女がこの編集部で力を注いだのが調査報道。調査報道とは、当局取材に頼ることなく、公開情報などを丹念に精査し、新たな事実を掘り起こす報道スタイルのこと。1974年、「文藝春秋」に掲載された立花隆さんの「田中角栄研究」と児玉隆也さんの「淋しき越山会の女王」が、その代表格。このふたつの報道によって田中内閣は瓦解に追い込まれています。
K記者は「週刊文春」編集部でその腕を磨き、昨年11月、林芳正総務大臣(当時)の公選法違反疑惑をスクープしました。椅子の上に胡坐をかいで深夜まで大量の資料を読みこむ姿は、編集部の日常風景と化し、つい先日も取材先から帰宅することなく国会図書館に通っていたといいます。
さらに簗農水大臣をめぐる報道では、エースM記者率いるチームに加わり、「シャトルバス買収」や「運動員買収」などの疑惑を次々と掘り起こし、緻密な裏取り取材を重ねてくれました。彼女の存在がなければ、簗大臣の辞任はなかったのかもしれません。

初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春
お気に入り記事